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めし

Mesi DVDで成瀬巳喜男監督作品「めし」(原作・林芙美子/監修・川端康成/脚色・井出俊郎 田中澄江)を観る。
木全公彦氏の解説によると、この未完の原作(原作者が心臓麻痺で急死のため)を、脚色の担当者は第一稿で、主人公である倦怠期の夫婦が別れる、という結末に仕上げたようなのだが、原作の連載元である朝日新聞から「離婚は困るという申し出があった。
製作会社の東宝でもやっぱりラストでは夫婦仲直りしなくちゃ興行価値がないという」(「『妻として女として』のシナリオ・ライターとして」、「シナリオ」1961年5月号所収)という経緯があり、今の形になったらしい。ものをつくるということは、多かれ少なかれそうした軋轢が常につきまとうものだ。
けれど、おそらくないものねだりで、やっぱり夫婦が「別れる」バージョンを観てみたかった、と私は思った。

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