【当日パンフ】青年座『痕-KON-』
上演にあたり
今井一隆
たて続けに靴製品が故障した。洗濯機が回らなくなり、冷蔵庫が温まり、エアコンから水が漏った。水漏れを直すべく、CMで見た洗浄スプレーを貰ってきて、 “洗浄”したら決定的に動かなくなった。
そんなマヌケな体験を基に書きだした戯曲が、文化庁の賞をもらった。
本にするというので、原稿の入ったパソコンを立ち上げようとしたら、今度はパソコンが故障した。真っ黒の画面に意味不明の白い文字……。さーっと血の気が引いた。バックアップを取っとかなくちゃ、と常々思ってはいたのだが、実行した覚えがなかった。
さいわい、控えの原稿が手元にあった。 400字詰原稿用紙換算150枚分をすべて打ち直し、なんとか事なきを得た。
そうして戯曲は本に収録されたのだが、上演にあたり、かなり修正した。天文にかんする記述の検証に、日本流星研究会・流星痕同時観測キャンペーン事務局の山本真行氏からアドバイスいただいた。ここに感謝の意を表したい。また、私にとっては今回二度日となる“創作奨励公演”,の実現に尽力くださったすべての関係者、そしてなにより、本日ご来場くださったお客様に、心よりお礼申し上げたい。
この文書はすでに、CD-Rに保存してある。
最近のコメント