足を振り出す際に、外側に弧をえがいて振り出す歩容
様々な原因で足を真っすぐに振り出すことが難しく、足を引き上げる(足を床に擦らないために)のと同時に外側へ振り出します。
1.足を曲げられない
足を振り出す際に股関節や膝を曲げることが難しいため、外側に開き足を浮かせることで足と床の距離をあけて振り出します。
2.麻痺側への荷重が足りない
足を振り出すためには床反力が必要
床反力は足で床を蹴った結果得られる反力で、この力で足は持ち上がります。
足で床を捉える、もしくは蹴るためには必ず一度体重をかけなければいけないということです。
3.重心が非麻痺側へ傾く
麻痺側を振り出す際に必要以上に非麻痺側へ重心を乗せると、平衡反応が生じます。
平衡反応:バランスが崩れそうになった場合に姿勢を調整する反応
例えば体を右に傾けていくと体幹だけでは支えきれずに、左足が外側に開きます。
足を開くことで体がそれ以上、右に倒れないようにしています。
https://pamco-tria.com/blog/trivia/1130/
ぶんまわし歩行
回診で「ぶん回し歩行」を議論しました.痙性片麻痺または痙性下肢単麻痺で認められる歩行です.患側下肢の膝が進展し,内反尖足であると下肢全体が棒状になるので,足を前に進めるときに股関節を中心に振り回すようになります.有名なわりに用語集や文献では使用されておらず,むしろ「草刈り歩行」や「円描き歩行」を見かけます(平山先生の神経症候学).動きが草刈り鎌や円を描くようにも見えるためです.ただし痙縮が強くなると,患側下肢を振り回すことなく,軽く前外方に伸ばした「休め」の姿勢のまま足の先端で地面を擦りながら,歩幅小さく前進するようになります(休め姿勢歩行).
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