身体図式と身体地図
■ 身体図式(Body Schema)
定義:無意識のうちに身体の位置や動きを把握・調整するための内部モデル。
特徴:
感覚運動に基づく:触覚、固有受容感覚(筋肉や関節の位置感覚)、前庭感覚などが関与。
無意識的処理:普段意識せずに使われている(例:目をつぶっていても鼻を触れる)。
運動制御に直結:歩く、物をつかむなどのスムーズな動きに不可欠。
例:
電車でバランスを取るときに、無意識に体を傾けている。
狭いドアを通るときに体をひねって無意識に通れるようにする。
■ 身体地図(Body Image / Body Map)
定義:自分の身体に対する意識的なイメージや認知。
特徴:
視覚や言語、社会的要因が関与:鏡に映る自分の姿や他者からの評価なども影響。
意識的な要素が強い:自分が「どう見えているか」「どう感じているか」。
情動や自己評価に影響:身体に対する満足・不満などが含まれる。
例:
鏡を見て「太ったな」と感じる。
義足を使っている人が、それを自分の一部として「感じられない」。
■ 両者の違いまとめ
特徴 身体図式(Body Schema) 身体地図(Body Image / Map)
意識レベル 無意識的 意識的
関与する感覚 感覚運動系(触覚、固有受容感覚など) 視覚・感情・社会的認知など
役割 運動の調整、空間把握 身体認識、自己イメージ、自己評価
可変性 比較的安定(が、訓練や障害で変化あり) 経験・感情・社会的影響で大きく変化する











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