フェルミ推定
世の中には、実際に調査しづらい事柄がたくさんあります。
例えば、東京都内にある電柱の数は何本なのか、地球上には蚊がいったい何匹生息しているのか、といった問題は、正確な数を把握するのが難しい事柄です。
このような事例を、いくつかのデータを手がかりとして論理的に概算すること、もしくはそのような問題がフェルミ推定と呼ばれています。就職活動でフェルミ推定の結果を重視する業界にチャレンジするときには、入念に対策しておくようにしましょう。
採用試験においてフェルミ推定を重視している業界としては、「コンサルティング業界」があげられます。
コンサルティングの仕事では、依頼者の抱える問題を分析し、問題を探し出し、その解決方法を探し当てなければなりません。その上で、解決方法を依頼者に納得してもらう必要があります。それには、納得するだけの根拠と論理性を示さなければなりません。
採用試験でフェルミ推定を使えば、問題解決への論理性を就活生が持っているかを確かめられます。そのため、コンサルティング業界はフェルミ推定を好んで採用試験に用いています。
また、投資銀行の「投資銀行部門」の採用でもフェルミ推定が重視されやすいです。この部門は、IBD部門や財務コンサルタントとも呼ばれており、顧問企業のために資金調達やM&Aを提案します。しかし、資金調達のための株式発行にしても、M&Aにしても、その正しい市場価値を把握するのはとても難しいことです。
そのため、顧問企業にアドバイスするためには、データを元にした論理的な思考で推論を立てる必要があります。このような資質があるかを知るために、投資銀行部門の採用ではフェルミ推定が用いられています。
コメント