クローヌス
足首や膝の関節がほんの少しの刺激でピクピクとリズミカルに何度も動いてしまう現象のことをクローヌスと呼びます。
腱や筋肉が引き伸ばされる伸長刺激により、運動の抑制が効かなくなり、中枢(この場合脳)からの刺激に対し過度の反応をしてしまいます。
クローヌスは痙縮が原因で起こります。
脳卒中(脳梗塞・脳出血など)や頭部外傷・脊髄損傷・脳性まひなど、様々な中枢神経(脳や脊髄)障害の後遺症の一つに痙縮があります。
痙縮とは、麻痺が生じた手足の筋肉が強く収縮してしまい、ひじが曲がってしまう、手指を握ったまま開きにくい、足先が足の裏側のほうに伸びる(尖足)、動かそうとすると勝手に手足がピクピク動いてしまう(クローヌス)などの症状です。
クローヌスがある場合は、上位運動ニューロン障害 (錐体外路障害)があるとされています。
痙縮に対する治療は、一般的には、内服治療やリハビリテーションが行われます。その他、ボツリヌス療法(ボトックス注射)などの注射や外科的治療もあります。クローヌスは屈筋群の緊張度合いが亢進して起こります。
亢進している筋肉のストレッチにより、関節可動域の制限を改善することで日常生活をしやすくします。
重力下では上肢では屈筋群、下肢では伸筋群の筋緊張の亢進が見られることが多いと言われています。
クローヌスはこれらの筋緊張が亢進している筋が急激に伸長される刺激が加わった際に起こります。
« 歌舞伎町の路地 | トップページ | ストーンローゼズ »
コメント