蓋然性/可能性
蓋然性と可能性は、どちらも「そうなるだろう」と予想される状態を表す言葉です。ただし、蓋然性は「物事が現実になる確実性の度合い」を表しますが、「可能性」は「物事が実現する見込み」を表します。
また、蓋然性という表現は、客観的な根拠がある場合に限って使われます。「彼の推測は蓋然性に乏しい」などのように使うのが一般的です。蓋然性という言葉そのものが度合いを限定しているので、「必然」や「偶然」と呼べる状態で蓋然性を使うことはできません。
一方、可能性を測る尺度には主観が含まれます。「次の試合ではあの選手が活躍する可能性は高い」のように、「個人的にそう思う」といった場面でも使われます。蓋然性は客観的で、可能性は主観的な評価と覚えておくといいでしょう。
なお、可能性は「possibility」なので「ある・ない」を表し、蓋然性は「probability」なので「程度」を表すという考え方もあります。
「ことば」カテゴリの記事
- おもむろに(2025.04.23)
- ここがロドスだ、ここで跳べ(2025.04.14)
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず(2025.04.11)
- 君子危うきに近寄らず(2025.04.11)
- 因果応報(2025.04.09)
コメント