カントは時計?
https://www.gqjapan.jp/fashion/article/20190824-editors-letter-193
18世紀の啓蒙時代ドイツのもっとも重要な哲学者であったカントは、毎朝かならず5時に起き、夕方の決まった時間に散歩をしたという。その時間のあまりの正確さに近所の住人は、カントの姿を見て時計の針を直したとさえいわれる。そして、79歳で没するまで、養生につとめて1日1食を貫き、散歩の際は、かならずひとりで歩いた。だれかをともなって歩けば会話を強いられ、会話をすれば口を開けねばならず、口を開ければ肺に冷気が入って健康を損ねる、と信じていたからだ。遠出を好まなかったのも、ライフスタイルをくずして健康を害すことへの懸念あってのことであったといわれ、生涯を過ごしたプロイセン最大の都市のひとつにして繁栄する港町であったケーニヒスベルク(現・ロシアのカリーニングラード)から、もっとも離れたときでも、20kmほどだったという。
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