間主観性 (かんしゅかんせい)
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intersubjectivity
フッサール現象学の用語で,自我共同体,モナド共同体とも呼ばれる。彼によれば,私にとって存在するものはすべて,その存在の意味を,私自身の意識領域から汲みとるのであるから,〈我在り〉が私の原初的世界にとっての根源的な志向的根拠である。それゆえ彼は,哲学的諸学科のうち本来第1の学科は,独我論的な自我論であるとした。しかしその反面,自然的世界や文化的世界がわれわれ万人に妥当する客観的世界であることもまた自明である。では万人に共通のこの客観性はいかにして構成されうるのか。フッサールによれば〈超越論的われわれ〉として客観的世界を構成するのが間主観性である。さらに彼はこの間主観性についても,自我にとって最初の他者である〈汝〉の構成から出発して,そのような自我共同体が構成されるまでの諸段階を解明しようとした。そのさいに他我認識の根本原理と見なされたのが感情移入の理論である。
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