脳の障害
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脳に入った感覚神経は、脳幹、視床などを通って一次感覚野(頭頂葉)に到達します。脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの病気で感覚神経が破壊されるとその神経が支配している部分の感覚が障害されます。
脳幹には感覚神経だけではなく、他にも様々な神経がありますので、手足の麻痺、ろれつが回らない、顔が半分動かない、耳が聞こえない、バランスが取れない、など様々な症状が一緒に出ることがあります。
視床の障害では強いしびれなどの感覚障害が比較的広範囲にでますが、脳は体の片側(反対側)を支配していますので、視床の障害で左右両方に障害が出ることはありません。広い範囲で視床が障害されると、ビリビリとした痛みが残ることがあります(視床痛)。視床痛は日常生活に支障が出るほど強いこともあり、その場合は神経障害による痛みを和らげる薬を使うことで軽減できることがあります。またてんかんの薬が有効なこともあります。
一次感覚野には体の部分部分をそれぞれの脳の部分が司っていて、障害された一次感覚野の部分によってしびれなどの感覚障害が出現する部位が決まります。
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