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2024年6月12日 (水)

近経/マル経

https://www.jiyu.co.jp/GN/cdv/backnumber/200504/topics01/topic01_05.html

 

近代経済学(近経)とは1970年以後イギリス、フランス、スイス、オーストリア、スウェーデンなどの西ヨーロッパ諸国やアメリカ合衆国において発達してきた理論的な経済学のことで、そのうち代表的な学派として、限界効用学派、ローザンヌ学派、ケンブリッジ学派、スウェーデン学派、新ケインズ学派などがある。これに対してマルクスの思想の方法の上に立っている経済学の流れをマルクス経済学(マル経)という。しかしこの区別は必ずしも学問的なことではなくて通俗的な用法である。わが国では昭和の初めいらい近経とマル経の対立がはっきりとした形を取るようになり、大戦中の窒息状態を経て、終戦後に両者の争いは激しくなった。日本の経済学はまさにこの二大陣営に分裂している観がある。これは世界のどの国にも見られない日本特有の現象である。近経とマル経という用語が日常語としてよく使われているのもこのためである。近経もマル経も経済の動きを分析して実践の基準となる理論をくみ上げようとする点では一致しているが、近経は現象論的であり、マル経本質論的である。つまり経済の成長率、貯蓄と投資の関係、資本や所得や物価や生産などの数量的な動きをそれ自体としてつかもうとするのが近経の立場であるこれに対して余剰価値、絶対的あるいは総体的窮乏化、階級的諸矛盾の激化など、経済の動きを掘り下げて階級対立問題としてつかもうとするのがマル経である。このような違いが生ずるのは、一方が資本の立場を前提してかかっているのにたいして、他方がそれを根本的に批判する労働の立場に立っているためである。しかし世界観の相違はけっきょく和解できない問題としても、二つの経済学は部分的に協力するはずである。最近の現代資本主義論等はその一例である。

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