行動経済学
https://www.sprocket.bz/blog/20220531-behavioral-economics.html
経済学と心理学が融合した学問で、人間の「人々が直感や感情によってどのような判断をし、その結果、市場や人々の幸福にどのような影響を及ぼすのか」を研究する学問です。行動経済学は経済学の新しい領域として2002年に心理学者のダニエル・カーネマン、エイモス・トベルスキー、そして経済学者のリチャード・セイラーらによって創設されました。
従来の経済学では「人は合理的な行動をする」という前提で研究が進められてきました。つまり、人も企業も政府も、最大限の利益を追求するよう合理的に判断し、一度決めたことは実行することを前提としています。
しかし現実の人間は、必ずしも合理的な判断をするとは限りません。人々は「得られる機能は同じだが、何となく高いほうを買った」「貯蓄や投資をしたほうがよいことは理解しているが、実践できない」など、客観的に見ると不合理と思える行動を取ります。行動経済学では、このように「直感や感情によって合理的ではない判断をする」ことを前提にその理由や理論を研究するのです。
従来の経済学が「常に合理的な行動を取るフィクションの人間」であるなら、行動経済学は「感情によって時に不合理な行動を取る現実の人間」を対象にしたものだといえます。
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