道徳的説教
安部公房は「液体人間」を批判したが、それは彼は当時の映画評論家達のようにSF映画を低くみたからでなく、寧ろ高い期待を寄せていたからだ。彼は本作が「空想に十分な飛躍がなされず、最後反原爆という道徳的説教に堕ちた」のを惜しんでる。「空想のもつ現実的な力」についての指摘は今こそ重要だろう pic.twitter.com/mCY8GRhmH2
— どうそく (@madanaizo) December 25, 2021
主題を、単なる道徳的なお説教だと思い込むほど、主題に対する混乱と盲目が支配しているのだ。
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