「らへん」?/異分析
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/20150201_3.html
この「らへん」という言い方は、「ここらへん」「どこらへん」などの「らへん」の部分を取り出して、新たに別のことばに付けるようになったものだと考えられます。「ここらへん」は「ここら〔=このあたり〕」に「へん〔=~の場所〕」が連なったものですが、「ここら」もさらに「ここ+ら〔=だいたいそうだということを指し示す〕」のような構成を持っています。これを式のように表すと、
{(ここ+ら)+へん}のようになります。これを、{ここ+(ら+へん)と解釈しなおし(こういう現象を「異分析」と呼びます)、「らへん」だけを取り出して、「渋谷らへんで遊ぶ」「まん中らへんにある」などのように場所を表す名詞の後ろに付けるようになったようです。
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