無言劇
先日、区役所へ行ったとき、車椅子でフツーに歩道を「歩い」ていたのだが、その先にはバス停があって、後方からやってきたバスの運転手に「車椅子の人、乗りますか?」と、拡声器で言われたのだった。
声に依る会話でなくとも、バス停に並ぶ、という無言の行為自体がバスに乗るという意思表示(=言葉)であるし、くだんのバスの運転手には私がバス停に向かっているのかもというふうに見えたわけで、それは誤解であったわけだれども、やはりそこに「言葉」を読み取ったわけだ。私は首を横に振って「乗らない」を伝達した。これで「会話」は終了したが、そこに至る無言の会話の数々に、太田省吾の無言劇のことを思ったりしたわけ。
「日記」カテゴリの記事
- 慣れ(2024.10.02)
- 阿部公房生誕100年祭(2024.09.30)
- 秋雨(2024.09.27)
- 暑さ寒さも彼岸まで(2024.09.24)
- 彼岸(2024.09.19)
コメント