身体の輪郭
私の腕がテーブルの上に置かれていても、灰皿が電話機の傍にあるのと同じような意味で、腕が灰皿の傍にあるなどと言おうとは、私は夢にも思わないであろう。私の身体の輪郭は通常の空間的諸関係が超えることができない一つの境界をなしている。『知覚の現象学』
— メルロ゠ポンティbot (@merleaupontybot) May 10, 2020
それはよくわかる。
私もかつて健康だった頃はもちろんそうだった。
ところがだ。不随の腕をただテーブルの上に置いておくことさえ困難になってしまった今では、〈私の腕がテーブルの上に置かれていたら、灰皿が電話機の傍にあるのと同じような意味で〉「腕が灰皿の傍にある」と言いたい気分なのである。
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