台風で私たちの身体に起こること
気象病とは、気圧や湿度、気温などの変化に影響を受け、引き起こされる不調や病気です。代表的なのが、気圧の変化をきっかけとする痛みです。
「私は“天気痛”と呼んでいますが、国内では約1000万人もの人に症状があると推定されています。ほかにも心臓病や脳卒中、うつなどの精神疾患、喘息、歯周病など、多くの病気が気象の変化により悪化することがわかってきています」(ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザー・愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生)
佐藤先生が、気象病に大きく影響していると考えているのが、気圧の変化です。
例えば人体そのものが、気圧の変化により膨張・収縮しており、肺や血管なども影響を受けます。これらはストレスとして自律神経に作用し、気象病を招くのです。
気象病の患者さんは、数ヘクトパスカルの差でも頭痛やめまいなどの不調に苦しめられますが、台風では数十倍の変化が急速に起きます。
「台風で症状が悪化しやすいのが、脳梗塞や心臓病等の循環器系の病気とめまい、ぜんそくなどです。もともと心疾患のある人は、命に関わることもあります」(佐藤先生)
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