涙が出なくて目が乾く
末梢神経に原因がある場合
顔の筋肉だけが動かなくなるという症状で病院にいらっしゃる方の多くは、末梢神経である顔面神経の麻痺によるものです。多くの場合片側だけ目が閉じない、瞼が下がる、口が動かない、食べ物が口の端からこぼれるなどの症状が出ます。中には食べ物の味が感じにくくなる、涙が出なくて目が乾く、などの症状も見られる場合があります。末梢性の顔面神経麻痺が何故起こるのか、まだはっきりわかっていません。
比較的急に起きる(数日単位で症状が完成)ようなものの場合には、顔面神経の炎症などで筋肉を動かすという情報がうまく 伝わらなくなるということが想定されていますが、そうだとしても、なぜ、どんな炎症が起きているのか、さまざまな原因が可能性として挙げられています。まず水疱瘡ウィルスが神経の中で活動的になって麻痺が起こる、という考え方があります。その場合、適切な抗ウィルス薬によってより早く治る可能性があります。また、自分の身体に備わっている病原体をやっつけるための蛋白質が、間違って顔面神経を攻撃してしまって症状が出る、ということも考えられています。稀に両側の顔面神経に麻痺が出ることがありますが、このような場合の多くはこういうことが 原因ではないかと考えられています。そのほか、やはり腫瘍やデキモノで神経が圧迫されて起きる場合がありますが、その場合には急に症状が出てくるということはあまりないでしょう。数週間~数年単位で症状が進むと考えます。
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