風が吹けば、桶屋が儲かる
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「風が吹けば、桶屋が儲かる」は下記の順序で話が展開していきます。
突風で砂ぼこりが立つ
砂ぼこりが目に入り、視力を失う人が増える
三味線を買う人が増える(※江戸時代では、三味線弾きは視覚障がい者の代表的な職業でした)
三味線の皮の材料として猫の皮が必要になり、猫が捕獲される
猫が減るとねずみが増える
ねずみが増えて、かじられる桶が増える
桶の修繕や買い換え需要が増え、桶屋が儲かる
この事象は「因果関係」といわれます。ただし、「視覚を失うほどの突風が吹いているのに、何の対策もせずに外を出歩く人はどれくらいいるのか」「視覚障がい者となった人の全員が三味線弾きを選ぶのか」とひとつひとつの事象について突きつめて考えていくと、1~7に至る実際の因果関係は限りなく低い可能性があります。
そのため、最近ではこの有名なことわざも「可能性の低い因果関係を無理矢理つなげたこじつけの理論」という指摘もあるようです。
逆にいえば、蓋然性の多寡を「あえて」無視して、あるかないかの因果関係をこじつけているところが「冗談」になっているのである。仮に蓋然性が担保されれば成立するだけの論理展開になっているから。
しかし世の中には論理展開がデタラメで、、ヘンな語尾や声色でしゃべるようなことが「ユーモア」だと思っている者も希にいる。まったく的外れである。というより、はっきりいってバカである。
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