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2019年5月 4日 (土)

ゲルストマン症候群に含まれる手指失認と左右失認

 

https://bsd.neuroinf.jp/wiki/失認#.E3.82.B2.E3.83.AB.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.9E.E3.83.B3.E7.97.87.E5.80.99.E7.BE.A4.E3.81.AB.E5.90.AB.E3.81.BE.E3.82.8C.E3.82.8B.E6.89.8B.E6.8C.87.E5.A4.B1.E8.AA.8D.E3.81.A8.E5.B7.A6.E5.8F.B3.E5.A4.B1.E8.AA.8D

 

 ゲルストマン症候群とは、手指失認・左右失認・計算障害・失書を示すものであり、二つの「失認」が構成要素となっている[24]。これらの4つの症候が共通する基盤をもつため症候群として出現するとしたのがゲルストマン[25]である。ゲルストマンは指の個別性の識別能力が左右弁別、計算能力、書字能力成立の共通の基盤であると考え、その障害が基本障害であるとした。しかしゲルストマン症候群の臨床的独立性の意義を問うPoeckら[26]は、何らかの特異な基本障害があるのではなく、失語症がゲルストマン症候群をおこすのであろうとしている。しかし、それぞれの症候の純粋例の報告またみられている。
 手指失認とは、個々の指を手で掴んだり、呈示したり、前に出したり、名称を言うように指示されてもできない手指の指示障害、手指の呼称障害などがあるときに下される症候名である。この症候を説明する概念が、身体図式・身体イメージである。身体図式は、再帰的な意識、自覚を必要とせずに、身体運動を意識下で調整している主体であるとされる。一方、身体イメージとは、顕在的な自己身体に関する知識を指す。身体イメージが障害され、身体図式が保たれるというパターンを示した手指失認の純粋例をAnemaらが報告している[27]。
 左右障害では、患者および検者の右側および左側に対する左右位置づけ障害を、交叉二重命令・交叉性単純命令障害・同側性二重命令・同側性単純命令などで検査されてきた。



 身体部位失認は、命令に従って、身体部位を指し示すことができず、迷い、誤り、身体外空間を探ったりする。しかし、個々の身体の部分に関する知識の障害ではない。
検者が身体の部分を指し示したら呼称できることより失語によるものでもない。
一般的な空間的能力は比較的保たれている、
という特徴を持っている[28]。
 De Renzらは[29]、身体部位失認の患者が、身体部位ばかりではなく、自転車の部品の指示に関しても同様の障害を有することを示し、全体から部分を抽出する能力の障害を考えている。しかし、Siriguらの症例[30]では身体部位の同定のみが著明に障害されており、身体部位失認が独立して存在することを支持する報告である。
 一般的には、身体部位失認は、失語や知能障害などに二次的症候とする説が受け入れられているが、感覚運動・視空間・語義などの多数のレベルの表象が関係する身体意識の統合が障害されるとの考察もある。病巣は、左半球後半、頭頂・後頭・側頭葉領域が重視されている。

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