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2019年5月12日 (日)

リハビリテーションの定義は

「一度失った能力を再び回復させる」である。しかし、「再び回復させる」という意味には、いくつかの考え方がある。私は大きく2つに分類できると考えている。ひとつは「障害の後遺症を残したまま、日常生活をおこなう方法」と、もうひとつは「障害の後遺症を回復させて正常に近い状態に戻そうとする方法」である。前者の「障害の後遺症を残したまま日常生活をおこなう方法」では、回復可能といわれている時期までは積極的にリハビリテーションをおこなうが、それ以降は後遺症として残存する障害を受容させ、機能維持を目的としたリハビリテーションをおこなう方法である。この考え方では、障害を受容させた時点で、治ったとすることができる。しかし、後者の「障害の後遺症を回復させて正常に近い状態に戻そうとする方法」では、障害受容させるのではなく患者さんの可能性を追求する方法である。要するに、セラピストの技術の差により、患者の回復度も変化することとなる

 

退院し、家に戻ることができた。もうここが「ゴール」なのだろう。あとは障害を受容し、せいぜい絶望を抱えて生存するのみである。それを「死んだも同然」と表現したって罰は当たらないだろう。

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