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2019年4月10日 (水)

昔観た映画が

今観るとべつの感じ方をするってのはよくある話だけれど、そういうことじゃなくて、障害を負ったことで、最大公約数的なというか、一般的な感受性を喪失してしまったのは演出家としては致命的で、この意味でも芝居への復帰は絶望的である。なんでもないシーンをそうと流せず、過剰に価値を感じ取ってしまったりする曲解癖はマズいんだ。現象をズラしてそこに価値を見いだすのとは180度違う。演出家としての俺は死んだのである。メルロポンティいうところの「知覚の現象学」と関係ある話かも。だとすりゃ「書く」のもどうなのかってことになるな。「書く」行為がフィジカルなものだというのはそういうことで、ペンを持ったり、キーボードを叩いたりという表層的な行動のことをいってるんじゃない。この意味で「作」と「演出」はウロボロスの蛇的に互いに内包し合う関係なのだ。

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