障害受容
もう一つ思うことは、健常者であったときに、障害者と一度でも接したことのある人・・・関心を持ったことのある人は、障害を受け入れやすいのではないかとも感じる。 障害者を差別とまでいかなくても、自分とは無関係と思って暮らしてきた人は、自分が障害者となったことがかなり許せないだろうと思うのである。
確かにそういうことはあるだろうな。
東京での長期研修、一ヶ月の準備期間を乗り切り、8月にデイサービスはオープンした。 問い合わせの多くは、脳梗塞の片麻痺の方からだった。見学も相次いだのだが、皆さん片麻痺になられて日が浅いため、どの方も、障害の受容がなかなか困難なようで、「このデイサービスでリハビリしてがんばります」とおっしゃりながら、「こんな体になってしもうて、家族に迷惑をかけるし、もう死にたいですわ」などと、もらされる。 「私なんか、48年間、足を引きずって歩いてきたんですよ。何十年間も元気でいらしたのですから、ゆるしてくださいね」なんていっても、あまり効果はないのである。挙句のはてに、「柴田さん、こんな体になって生きていて、何の意味がありますか」と、いわれる。 「何言っているんですか、そんなことはありませんよ」と次々言葉が出てきてもよさそうなものなのに、情けないことに私は、「うーん」と答えに詰まってしまうのである。
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