身体図式の定義
自分の身体の姿勢や動きを制御する際にダイナミックに働く無意識のプロセス
この無意識のプロセスについては、身体における約200個の骨や約400個の骨格筋、また複数の結合組織や内臓などにより構成されていますが、普段それなの相対的な関係や関節の角度、動員すべき筋出力などを意識することなく生活することができています。こういった無意識のレベルで行われている身体へのフィードバック情報を頭頂葉で統合してできているものがボディスキーマです。
患者さんで言えば、骨折した足は動かないという情報がフィードバックされているとボディスキーマにも動かないという情報になり、代償的な動作が勝手に起こりますが、リハビリにより動く感覚を入力したり、動かせることが認識されることでボディスキーマが変化し、動かせるようになる場合があります。
身体図式は、体性感覚情報や背側経路からの視覚情報、運動野からの遠心性コピーなどの情報があつまり、それらが統合される頭頂間溝で行われます。
様々な感覚情報が中枢神経系に上行し、フィードバック情報が頭頂葉にて自己組織的に統合される生成されるものがボディスキーマです。また、それの裏付けとしてブロードマン5野にてバイモーダルニューロンという視覚情報と体性感覚情報の両方に発火するものが発見されており、ボディスキーマの生成に貢献しているとされています。
BiNIアプローチでも重要視していますが、ボディスキーマが感覚情報により生成されているため、治療に感覚入力を重視していくことでボディスキーマを変化させることができると考えています。ボディスキーマの変化は、そのまま運動の変化に反映されるため、治療には良好な感覚情報を用いることが重要であると考えています。
また、身体図式にはペリパーソナルスペースが拡大するような情報も反映されるわけで、例えば杖や義足などのものがどのくらいの長さで、どのくらい硬くしっかりしているのかなどの情報も身体図式に取り込まれるわけです。そうすると身体近接空間(ペリパーソナルスペース)という自分の身体を取り巻く腕や足、持っているものなどが届く空間についての情報となり、身体図式に反映されることでうまく運動が行えることにもなるわけです。
患者さんで言えば、骨折した足は動かないという情報がフィードバックされているとボディスキーマにも動かないという情報になり、代償的な動作が勝手に起こりますが、リハビリにより動く感覚を入力したり、動かせることが認識されることでボディスキーマが変化し、動かせるようになる場合があります。
身体図式は、体性感覚情報や背側経路からの視覚情報、運動野からの遠心性コピーなどの情報があつまり、それらが統合される頭頂間溝で行われます。
様々な感覚情報が中枢神経系に上行し、フィードバック情報が頭頂葉にて自己組織的に統合される生成されるものがボディスキーマです。また、それの裏付けとしてブロードマン5野にてバイモーダルニューロンという視覚情報と体性感覚情報の両方に発火するものが発見されており、ボディスキーマの生成に貢献しているとされています。
BiNIアプローチでも重要視していますが、ボディスキーマが感覚情報により生成されているため、治療に感覚入力を重視していくことでボディスキーマを変化させることができると考えています。ボディスキーマの変化は、そのまま運動の変化に反映されるため、治療には良好な感覚情報を用いることが重要であると考えています。
また、身体図式にはペリパーソナルスペースが拡大するような情報も反映されるわけで、例えば杖や義足などのものがどのくらいの長さで、どのくらい硬くしっかりしているのかなどの情報も身体図式に取り込まれるわけです。そうすると身体近接空間(ペリパーソナルスペース)という自分の身体を取り巻く腕や足、持っているものなどが届く空間についての情報となり、身体図式に反映されることでうまく運動が行えることにもなるわけです。
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