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2019年1月14日 (月)

病態失認


病態失認(anosognosia)というのは,広義には, 「自分の病態に気づかない」という事態であり,高 次脳機能障害のかなり広い領域においてみとめら れるものである。盲や聾に対するAnton型の病態 失認,ウェルニッケ失語における病態失認,健忘 症状に対する病態失認,左片麻痺に対する Babinski型の病態失認などは,それらの代表的な 例であるが,さまざまな認知障害をきたした際に それに「気づかない」という事態は,実際には想 像以上にしばしばみとめられるといってよい。つ まり「認知」に障害をきたしているのに「意識的」 には気づかないという事態を病態失認というふう に考えれば,これは「認知と意識の解離」という さらに高次元の病態の一部であるとみなすことも 可能である。
急性期病棟の頃、病室の外のトイレに歩いて行こうとしたが、ベッドから出ることも許されなかった。歩ける状態ではなかったというから、あれは「病態失認」てことになるのだろう。しかし、じゃあどうやって病態を「認識」するのか。医者なり妻なりから聞いてそうと知るくらいのものだろう。しかし本人にはその「実感」がないのである。だってつい昨日まで(実際には十日が経っていたのだが)、フツーにそうしていたのだから。
その理屈で行けばば、ほんとは俺はもう死んでいて、自分にその認識がないだけ(「失認」の状態)なのかもしれない。これもそうおかしな屁理屈ではないだろう。

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