意識障害
人間の意識は、脳全体の機能の総合されたものですが、とくに脳幹部といって、意識の統合を行っている重要な部分があります。意識障害は、脳全体が障害された場合にも、脳幹部だけが障害された場合にも起きうるのです。
意識障害の程度は、目が開いていても意思の疎通が十分にできない「朦朧状態」から、うとうとしている「傾眠状態」、呼んでもつついても反応のない「昏睡状態」までさまざまで、臨床的には9段階あるいは15点満点のスコア表示を行って判断します。いずれにしてもこちらの呼びかけに対して、何らかの方法(言葉や身振り)できちんと反応できない状態は、すべて意識障害として扱う必要があります。なぜなら、意識障害がある場合、口から食物を食べさせるのは誤嚥や窒息を起こしやすく、大変危険な状態といえます。
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