Pusher 症状
脳卒中後の特徴的な姿勢障害の 1 つに, Pusher 症状を認めることがある. Pusher 症状とは, あら ゆる姿勢で麻痺側に身体軸が傾斜し, 非麻痺側上 下肢を使用し, 姿勢を修正しようとする動作に抵 抗してしまう現象である 1). 網本ら 2) は, 脳血管 障害患者において, ①麻痺がない者, ②両側に麻 痺がある者, ③意識レベルの改善が認められない 者, ④頭部外傷 ・ 脳腫瘍の者を除く対象例では, Pusher 症状の出現率が約 25%であり, 臨床上経験 することが多いと報告している. Pusher 症状を呈 した症例では, 側方への体重移動が困難となるこ とから, 身体が傾いてしまい適
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