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2018年11月 4日 (日)

バランス感覚

そもそも、当たり前のように使われている「バランス」という言葉、どういったものなのかご存知ですか? 人が両足で接地している場合、両足のつま先から踵(かかと)とその間の空間を「支持基底面」。その支持基底面から体が大きく外れないように制御する能力のことを「バランス」と言います。
要するに、姿勢を崩さずに制御することを指しており、上手く制御して姿勢を保持できることをバランス感覚が良い、保持できない場合をバランス感覚が悪いと言ったりしています。バランス感覚には視覚、前庭覚、体性感覚の3つの感覚が作用して成り立っています。
視覚は、目からの情報を処理、周囲の段差や障害物などを目から認知しています。
前庭覚は、揺れ、回転、スピードを感知、これが機能することで揺れや回転刺激に体が反応して姿勢を保持することができます。
体性感覚は、視覚や聴覚を除く、皮膚感覚、深部感覚、内臓感覚のことを指します。熱い、寒いなどの温度やふれる、つねるなどの圧や痛み刺激の表面的な感覚を皮膚感覚、足元を見なくても階段を降りることができるように手足の位置がなんとなくわかる感覚を深部感覚と言います。
皮膚感覚が障害されると、外部からの刺激を取り入れることができないため、障害物に当たってもわからないなど周囲の環境に適応できなくなり、深部感覚が障害されると、手足の位置がわからないため、無意識的な姿勢の制御ができません。体中に力を入れて無理やり姿勢を保つようなバランスの取り方になってしまいます。

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