2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

脚本をお探しの方へ

« 中観派 | トップページ | 脳血管障害片麻痺患者のバランス能力と感覚障害の関係 »

2018年11月 1日 (木)

バランス能力評価

脳卒中後遺症患者のバランス能力評価に関する歴 史を紐解くと,以下のような問題点が浮かび上が る。現在の理学療法場面でのバランス能力評価は, 動作遂行能力を捉えるための総合的なテストバッテ リーを使用することが多くなっている。一方で,静 的姿勢のバランス能力評価に目を向けると,以前か ら時間計測(例えば,片脚立位保持時間)による方 法が行われている。しかし,この方法を脳卒中後遺 症患者にそのまま使用した場合,体重心の非麻痺側 への変位を客観的に規定するものはなく,一定時間 同一姿勢を保持できれば「自立」と判断がなされて しまうことが少なくない。先述したように,脳卒中 後遺症患者の多くは,左右非対称の運動機能を有し ており,加えて支持基底面内にあるCOPの実質的 な移動可能範囲である安定性限界 18)が狭く,不安 定な状態を強いられている。このような問題を解決 するためには,「どれくらい姿勢を保持できるか」 という時間的視点のみではなく,「重心の床面への 投影点をどこで保持するか」という空間的視点も同 時に捉えるべきであると考える。1970年代には計 測機器の発展から,空間的視点について報告がなさ れ,Shumway-cookら 19)が安定性限界について触 れてはいるものの,それ以上立ち入った議論は歴史 的になされてこなかった。 以上のような問題点から,脳卒中後遺症患者の静 的バランス能力を支持基底面と重心の関係から空間 的に測定範囲を拡張し,再度見直せる可能性が残存 している。

« 中観派 | トップページ | 脳血管障害片麻痺患者のバランス能力と感覚障害の関係 »

コラム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 中観派 | トップページ | 脳血管障害片麻痺患者のバランス能力と感覚障害の関係 »