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2018年11月17日 (土)

感覚障害について部位別に説明してみたいと思います.まず始めに大脳ですが,感覚野や感覚を伝える神経線維が,脳梗塞などで障害されるとその反対側の半身の感覚が顔面も含めて表在感覚も深部感覚もともに障害されます.一方,脳の中でも大脳の下の方にある視床では視床痛といって激しい痛みを対側に伴うことが知られております.そしてさらにその下にある延髄など脳幹では先に述べましたように表在感覚と深部感覚で経路が異なっておりますので,障害された部位によって左右が逆になったり,表在感覚だけが障害され深部感覚が残ったり,あるいはその逆が起こったりと感覚の解離が起こることがあります.例えば左の延髄で障害が起こりますと,温痛覚は既に脊髄で左右交叉しているため反対側の右側が障害されるのに対して,振動覚では交叉前ということで同側すなわち左側が障害されることになります.このような感覚の解離は脊髄においても見られることになります.

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