限界費用
生産量を追加的に1単位増加したときの生産費用の増加分。短期的には固定費は変わらないから,限界費用は原材料費や賃金分の増加,つまり限界可変費用に一致する。これに対し,総費用を生産量で割った値を平均費用という。すでに生産している生産量が小さいときには限界費用は逓減するが,生産量がある程度増えると,限界費用も逓増するというU字のカーブを描く。限界費用と限界収入(販売量をもう1単位増加したときの総収入の追加分)が等しいとき利潤が最大化する。両者が等しくない場合は,生産量の増減によって,利潤の増加あるいは損失の減少をはかることができる。また限界費用と限界効用が等しくなるとき,社会全体の満足(厚生)が最大となる,とされる。
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