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2018年11月29日 (木)

末梢循環障害

末梢循環障害の症状としては、寒冷期に手指がよく冷える、冷えた時に手指に痺れを感じるといった症状から始まり、さらに振動曝露を継続するとレイノー現象が出現するようになります。レイノー現象の初発部位は振動曝露を最も強く受けた指であり、症状が進行するにつれて出現する部位がより中枢側に広がり、さらには指本数も増えてきます。したがって、レイノー現象は左右対称的にするものではありません。母指は最後まで出現が遅れます。逆に母指にレイノー現象が出現する例では、全ての指に出現しますが、そのような例でも、常に母指に出現することは稀です。
 レイノー現象は手指が冷えた時に出現することはなく、全身に冷えを感じた時に出現しますので寒冷期の早朝、作業の休憩中、また冷雨に濡れるとかにより全身が冷却された時に出現することが多いです。同じような条件下であっても生じないこともあります。レイノー現象の出現頻度は当然ながら年数回の症例から週数回出現する症例まであります。レイノー現象の持続時間は個人により様々ですが、多くの場合は数分であります。文献的には、稀には30分程度持続することもあるとの記載がありますが、経験したことはありません。レイノー現象の発作時には手指は無感覚に近い状態となります。レイノー現象の消退時に、多くの例では、しびれや疼痛が指に生じ、皮膚の色調は多くの例では反応性充血で赤くなりますが、ときには紫色化することもあります。
 日常生活への影響としては、寒冷期のゴルフ、釣、狩猟、庭の手入れなどの戸外の余暇活動が制限されることもあります。
 レイノー現象は振動障害だけにみられる症状ではありません。レイノー現象をきたす疾患はいろいろあり、またその頻度も高いため、診断には慎重な態度が必要です。表1にレイノー現象をきたす疾患の簡単な分類表を示します。振動障害によるレイノー現象はレイノ一氏病(体質的なもので振動曝露が原因ではない。)との鑑別が困難なので診断上に問題となります。二次レイノ一現象は強皮症などの膠原病、動脈硬化、バージャー病、糖尿病、外傷、ビニールクロライドなどの化学物質、ベータブロッカーなどの薬物、ポリオ、脊椎空洞症などでもみられます。振動障害で手指に潰瘍や壊死が起こることは考えられません。従って、振動工具使用者にそのような所見が認められる場合は、強皮症、動脈硬化、その他の疾患などとの十分な鑑別が必要となります。これらの疾患との鑑別はかならずしも容易ではありません。

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