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【山本七平:以下[山本]】今、お話にでた社会の中に不自然をみて、それを悪であるとする発想は、人間は善であるという性善説と表裏の関係にありますね。人間は善い、自分は善い、しかし社会が悪いのだと。<岸田秀との対談集『日本人と「日本病」について』より
【岸田秀:以下[岸田]】つまり、その場合、社会の悪はどこから来るのかということまでは分析しない。今、お話にでた社会悪の構造的原因まで追究しないことが多いですね。
③【山本】そしてナマズを持ち出す。小室直樹氏が地震ナマズ説という比喩を使っているんですが、地震が起きるのはナマズが暴れるからだ、ナマズが諸悪の根源である、ナマズを殺せば全てが解決するという発想ですね。日本人は特にこの発想に陥り易い。だから「諸悪の根源」は絶えず必要なんだそうです。
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