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2018年10月14日 (日)

相対主義

絶対主義に対するもの。認識,価値の相対性を説く立場。哲学史的には,最初ゴルギアス,プロタゴラスらのソフィストたちによって主張され,プロタゴラスの「人間は万物の尺度である」という主張は知識,価値が個人との関係において相対的にしか妥当しないことを表わしており,その立場は主観的相対主義であるといえよう。相対主義は知識,価値の普遍妥当性を認めないところから懐疑主義と結びつく可能性があり,神学,形而上学に対して批判的であり,ルネサンス,近代では,M.モンテーニュはモラリストの,T.ホッブズは功利主義の,J.ロック,D.ヒュームは経験論の立場から懐疑論的相対主義の立場をとった。 I.カントは先験哲学の立場から経験的認識の相対性を認め,先天的認識を説いた点において批判主義的相対主義の立場に立つといえよう。 19,20世紀では,A.ショーペンハウアー,F.ニーチェ,生の哲学では W.ディルタイ,実存主義では J. P.サルトル,プラグマティズムでは W.ジェームズらが相対主義の立場に立っている。また新カント学派では存在と価値とが区別され,価値の相対性が説かれた。また価値に関しては,善悪の規準が相対的にしか妥当しないとする倫理学的相対主義の立場がある。なお弁証法的唯物論は真理の相対性を認めるが,しかし絶対的真理への接近を目指す点においていわゆる相対主義と区別される。

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