トラブル増加と原発停止の関係
トラブル増加の一つの原因として考えられるのは、泊原発の停止が長期化し、その補填のために定期点検が繰り延べされている可能性である。
火力発電所は元来、高温の燃焼ガスと水・水蒸気の熱交換によってタービンを回して発電するもので、火炎の温度と水側の温度差は水管壁を挟んで1000度近くにも達する。また燃料が石炭や重油の場合、燃料に含まれる不純物によって伝熱管腐食が起こりやすい。
水側に関しても、水質管理を誤れば設備の腐食を引き起こすし、水処理の問題がなくてもエロージョン(浸食)による減肉(配管が薄くなること)から逃れがたい。現に苫東厚真でも、減肉によるトラブルが頻発していた。
そのため十分な定期点検は必須であるが、実施するには設備の余裕(発電機を完全に停止して点検整備しても電力供給に支障が生じない)がなければならない。泊原発の停止によって余裕があまりない北電では、点検の先延ばしは需要の面からすれば必要であるが、供給の面から見れば、かなり危ないことといえる。
火力発電所は元来、高温の燃焼ガスと水・水蒸気の熱交換によってタービンを回して発電するもので、火炎の温度と水側の温度差は水管壁を挟んで1000度近くにも達する。また燃料が石炭や重油の場合、燃料に含まれる不純物によって伝熱管腐食が起こりやすい。
水側に関しても、水質管理を誤れば設備の腐食を引き起こすし、水処理の問題がなくてもエロージョン(浸食)による減肉(配管が薄くなること)から逃れがたい。現に苫東厚真でも、減肉によるトラブルが頻発していた。
そのため十分な定期点検は必須であるが、実施するには設備の余裕(発電機を完全に停止して点検整備しても電力供給に支障が生じない)がなければならない。泊原発の停止によって余裕があまりない北電では、点検の先延ばしは需要の面からすれば必要であるが、供給の面から見れば、かなり危ないことといえる。
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