半側空間無視
半側空間無視は,右半球損傷に伴いやすく,損傷大脳半球と反対側の刺激を無視する症状で ある。臨床症状の特徴は,顔や視線が健側を向いている,患側にいる人に気づかない,患側の食事 の食べ残しで気づくことが多い。また読字・書字障害や談話障害などもみられる。半側空間無視の 検査にはBehavioural Inattention TestやCatherine Bergego Scaleなどがある。発現機序には,注意 障害説,方向性運動低下説,表象障害説などがある。また左視野の刺激もプライミング刺激が認め られ,ある程度まで脳内で処理されている。責任病巣は,中大脳動脈,後大脳動脈,前大脳動脈領 域,視床などがある。リハビリテーションは,左側へ注意をうながす訓練や代償を用いた訓練など が報告されている。その要点は,左側にとらわれずに感情的交流を工夫すること,刺激方法に工夫 を入れること,意欲を高めることなどである。これらの注意点を理解した上で,リハビリテーショ ンチームで適切に対応すべきである。
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