心情倫理と責任倫理
M.ウェーバーが『職業としての政治』で用いた言葉。相対立する基本的な倫理的態度。心情倫理では,おのれの信じるがままに行為することが価値であり,その結果が悪くてもその責任は社会や神に帰せられる。責任倫理では,行為の結果について予見し,そのうえに立って行動し,結果には責任を負う。この2つの態度は,ウェーバーでは目的と手段の関係とからめて問題にされ,いかなる目的が危険な手段を正当化するかを決しうる倫理は存在しないとしつつ,両者の相補するところにあるべき姿をみている。倫理学的には,この2つは動機説と結果説の対立にほぼ応じる。
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