メスカリン
アメリカ西南部,メキシコ産のサボテン科のウバタマ Lophophora williamsiiから得られ,合成もされている幻覚発現薬である。 1896年にベルリン大学の A.ヘフターと L.レビンがメスカリンを単離し,1919年に E.シューペットが化学構造を明らかにした。カテコールアミン類似の構造を有しており,弱いアドレナリン様作用を示す。幻覚発現にはLSDに比べ大量 (5mg/kg) を必要とするが,視覚の変化は LSDより強く,作用は長く,10時間以上持続する。その他,不安,交感神経様作用,反射亢進,振戦などが現れるため,精神病研究に利用される。
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