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2018年5月15日 (火)

『オトカ』によせて

6年ぶりの再演である。
『オトカ』の初演は2011年3月。「日本の劇」戯曲賞2010最優秀賞を受け、文化庁主催「新進芸術家育成公演事業等」として、日本劇団協議会の製作により上演された。
ちょうど東日本大震災で上演中止が危ぶまれた。
地震のあったとき、私は家にいた。寝室の薄型CDラックが倒れないように両手で壁に押しつけつつ、このまま家が倒壊したら住宅ローンの残りはどうなるのだろうと考えていた。
死の恐怖というより生の恐怖。

初演のパンフレットに私は次のように書いている。
『不惑を過ぎてなお迷い続けている。興味の対象も日々移ろいゆく。それでも書きたい気持ちの枯れぬ限りは、書き続けていきたいと思う。さて、次は何を書いたら、よかんべか?』
それから自身の演出で6本の芝居をピタパタで上演した。
そのうち3本が私のオリジナル戯曲、2本が脚色、1本が他の作家の書き下ろしである。
6年でぐるっと一周したような気がする。
先のことはまるでわからないが、とにかく2周目に入る。

ピタパタ代表 今井一隆
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