朝日と毎日は「ゆがめられた行政が正された」の加戸守行前愛媛県知事発言取り上げず
朝日新聞は1面トップの記事に「加計ありき 疑念消えず」の見出しで、前川氏の発言を多めに盛り込んだ。「(政府の)説明責任はなお果たされていない」と強調した記事の隣には「『首相信用できない』61%」とする同社の世論調査結果を添えた。
2面では「『丁寧な説明』なき審議」との見出しで、安倍晋三首相らがいなかったことを指摘し、3面では「加計巡り説明不足」と政府側の説明は足りないと断じた。一方、加戸氏の発言は記事では報じず、審査の詳報では加戸氏の発言を引き出した自民党の青山繁晴参院議員の質問を掲載しなかった。
毎日新聞も「加計 論戦平行線」と1面トップで大きく報じる中、加戸氏の発言はなく、これでは地元の獣医学部誘致を文科省などが阻止してきたことが読者には分からない。東京新聞は社会面で加戸氏の発言を取り上げたが、同氏の発言の肝である「ゆがめられた行政が正された」の部分を記載しなかった。
朝日・毎日にとってはこれが「権力を監視する」ということなんでしょう。「権力を監視する」ことと「事実を伝える」こととは、トレードオフの関係にあることになる。
民主主義国家である我が国において、主権者である国民は投票行動を決める際に、おもにマスコミ情報を使用します。
朝日・毎日は、主権者の手助けをしてやろうとしてるんでしょう。愚民どもが選挙で「間違った」選択をしないよう、あらかじめ選択肢を消しておいてやる。これぞ「権力の監視」であり、ジャーナリズムの使命である。こういうことなんでしょう。
新たな獣医を誕生させぬために、供給元である獣医学部を新設させないのと同じ設計主義的発想。
その独善的な「おせっかい」が、民主主義の破壊に他ならないというんですよ。
体制/反体制の話をしてるんじゃないってわかります?
イデオロギーに囚われると、そういう単純な二項対立でしか、ものを考えられなくなるんです。
「政治・経済」カテゴリの記事
- 牽強付会論法(2023.04.15)
- 老衰」の死者はコロナ患者に締め出されたのか(2023.04.08)
- クラウディングアウト(2023.04.08)
- 読解力がなく他者の話を理解する気もない(2023.03.21)
- 議員辞職(2023.03.05)
コメント