『さらに、前節では利他主義は常に良い結果につながった。しかし、分断された社会において利他主義と信頼が集団内に限られていると、こうした特質は集団抑圧の道具になりうる。ある集団が別の集団を抑圧し、集団のメンバーが個別に抑圧を試みる場合よりも大きな力が抑圧する側の集団にみなぎるのである。』(カウシック・バスー「見えざる手をこえて」P164)
党派性に基づく閉じた集団内での相互承認=〈「あなたっていい人ね」「そういうあなたこそ」「こんなにもいい人であるあたしたちを理解しない外部の敵に対して、ともに闘いましょう」「おー!」〉によって独善性をこじらせるわけだ。
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