2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

脚本をお探しの方へ

« 古井由吉『男たちの円居』 | トップページ | 金井美恵子『軽いめまい』 »

2017年5月25日 (木)

つげ義春『貧困旅行記』

本書収録の「蒸発旅日記」は、語り部の「私」が、産婦人科の看護婦S子と結婚しようと“一方的”に決めたところからはじめる。
途中、「私」はストリッパーM子に出会う。
M子との再会を求めて劇場に行くが、彼女が散歩に出ていて会えず、諦めてバスに乗ったところで、「日記」は静かなクライマックスを迎える。
 
私は去り難くなりバスの後方へ目をやった。と、そこにM子の姿が目に映った。M子は乳母車を押していた。座長の子供の子守をしながら散歩をしているのだった。まぶしく照り返すアスファルトの道をぼんやりした面持ちで、バスの後方に近付いて来た。私は身をかくすように座席に身体を沈め、後髪をふりきるように目を閉じた。バスは発車した。

« 古井由吉『男たちの円居』 | トップページ | 金井美恵子『軽いめまい』 »

書籍」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 古井由吉『男たちの円居』 | トップページ | 金井美恵子『軽いめまい』 »