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2017年5月24日 (水)

ノイズ

ペヨトル工房が刊行していたサブカル雑誌『銀星倶楽部』の6号「ノイズ特集」は、そもそもノイズミュージックにかんする資料そのものがあまりない(らしい)ので、結構貴重な一冊である(らしい)。
ノイズミュージックとは何か?

伝統的な音楽的常識からは楽器と見なされないものを楽器や音源として使用し、楽曲を構成していく音楽。その名前自体がこのジャンルの特徴を簡潔に言い表している。リズムや旋律は完全に無視されるので、当然音響作曲法により構成される。(Wikipedia)

音楽とは、音の「秩序」である。ドレミの西欧的スケールから逃れても、そこにはまたべつの「秩序」が待っている。「ここではないどこか」は、そこに辿り着いたとたん、もはや「どこか」じゃなくて新たな「ここ」になってしまう。

それに抗う前衛的な試みが、「ノイズ」ということになるのかもしれない。
だが、いわゆる「ノイズミュージック」以前にもそうした試みはされてきた。たとえば、ジョン・ケージの「4分33秒」は、ステージに登場した演奏者が、何も演奏することなくステージを去る「曲」、いわば「無音」というノイズだ。

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