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2016年6月11日 (土)

行為遂行的

「挨拶が大事」というのは、そりゃ確かに道徳的にはそうなのだろうけど、ことさらこれを言いたがる人はその「礼儀」的側面ばかりを重んじ、事実確認的(=コンスタティブ)な側面を軽視してるキライがある。私は経験的にそう感じる。
たとえばオーディションで受験者に課題のテクストを渡す。
5分間、黙読してください。
「そろそろ、いいですか?」と、5分後に声を掛ける。
こたえはYES/NOの二者択一だ。
YESであれば審査を始めるし、NOであればもう少し待つ。
しかし重度の「挨拶が大事」系は、読み終わっていないことを「咎められた」と感じてしまう。
こちらの言うことを字義通りに受け取らず、行為遂行的(=パフォーマティブ)に解釈しがちなのだ。
そういう不必要な「深読み/裏読み」は、礼儀正しいどころか、無駄な調整コストがかかるだけ。そんなの誰も求めてない。

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