品性?
べつに舛添さんを擁護するつもりはないのだけど、「品性」だとか「器」だとか「道義的責任」だとか、そういうことかよって思ってしまう。
そうじゃなくて、メタレベルの「法の支配」の話じゃね?
前にも憲法のからみでこういうたとえ話を書いた。
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コンビニのマニュアルに「未成年には酒を売ってはならない」って書いてあるとする。むろんこのマニュアルは法律と整合してる。
ある日、一組の親子連れが来店した。
レジにビールを持ってくる。
と、子供が親に「ボクが払う!」という。
親が子に小銭を渡し、子がそれをレジカウンターに置く。
店員「未成年には売れません」
て、言いますか? この状況で、売ったら法律違反になるんですか?
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メタレベルの法の支配に従うこと、つまり法の要請するところを曲解しないこと、それを「品性」というのかもしれないが、そういうぼんやりした言葉で思考するから話がとっちらかるのじゃないか。挙げ句に「人間性」やら、真偽のわからぬ出自やらを持ち出し、「だからか」と勝手に納得するのじゃないか。
それを思考停止というのだ。
あくまで「法」なのだ。法治国家なのだから。情緒の話じゃない。
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