封印
http://www.asahi.com/articles/ASJ5F5FSRJ5FOIPE01Z.html
地元では、事故の不安を抱えながらも、原発に頼らざるを得ない生活があり、「脱原発」の声が封印されつつある。
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ふう‐いん【封印】
[名](スル)
1 封をした証拠として印を押したり証紙をはったりすること。また、その印や証紙。「書類を入れて―する」
2 (比喩的に)人目につかないように隠すこと。それまであった物事や言動を、表に出さないようにすること。「得意技を―する」「―された過去」
3 公務員が法律の規定に基づき、有体動産の現状の変更を禁止するため、その物の上に印章を押した標識を施すこと。また、その標識。
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むろん「2」の意味で「封印」が使われてるわけだ。
この月舘彩子氏だか岡戸佑樹氏だかの記者は、原発=悪/脱原発=善という価値観をアプリオリなものと規定している。少なくとも私にはそう読める。
地元住民は生活のために「正しい」本音を隠さねばならぬ状況を強いられている。心は脱原発を求める善なのに、誰かが作ったこの薄汚い資本主義の現実に迎合して、悪の振る舞いをしなければならない。
アンビバレンツに苦しむ住民。
バカなのか?
なんなのだその汚れちまった悲しみに的センチメンタリズムは。
そもそも原発=悪/脱原発=善という価値観の自明性を疑うことからはじめてみろ、と何度いっても、教条的反原発の耳には届かない。
だからもう勝手にすればいい。知らん。
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