水道
転形劇場っぽい。『水の駅』でしたっけ?
沈黙劇なんて呼ばれますけど、ああいうほぼ「舞踏」みたいな芝居に私は憧れます。ミニマムな人と物、それらのシンとした佇まいにグッとくる。ま、実際には観客のいびきが聞こえてきたりするわけで、太田省吾でさえ集客に苦しんでいたというし、私ごときが下手に真似したら、そもそも観客が一人もやってこないかもしれません。それはそれでシュールですけど。
こないだ私がやった芝居、上演時間は90分ほどでしたが、稽古場での最初の読み合わせでは60分弱だったんです。さらーっと読むと、そんなもん。
つまり30分は何らかの「間」でできている。...
相手の言葉にイラッときたり、言ってる意味がうまく飲み込めなかったり、図星をつかれて返答に困ったり、大事なことだからこそ言いだしかねたり…。
そしてその間を埋めるためだけに発した意味のない言葉が、ある文脈に期せずして接触し、べつの意味を帯びてしまったりする。ダイアローグというのはこうした「間=発話されない言葉のうごめき」をいかに設計するかってことなんだと思います。
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