メタ・ルール
「憲法」と「憲法典」の話って、そんなに理解しづらい?
前にもちょっと書いたけど、ハイエクのいうメタ・ルールの概念でしょ。
『現代の憲法論では、憲法典で明示されている基本的諸権利の保護が、憲法の最重要機能と見なされることが多いが、憲法典の具体的な規定よりも、「法」を制約するメタ法的規則を重視するハイエクは、そうした見方とは一線を画している。そうした見方をしてしまうと、憲法典に明記されていない――が、慣習として確立されている――“権利”が軽視されたり、憲法典に書きさえすれば、普遍的権利になるかのような幻想が生じてくるからである。「憲法」は、その社会にすでに存在する「共通の信念」を部分的に成文化したものにすぎない。』(仲正昌樹『精神論ぬきの保守主義』第六章 ハイエク―自生的秩序の思想)
どうしてこれがわからないのかが、わからない。
じゃあ、たとえばコンビニのマニュアルに「未成年には酒を売ってはならない」って書いてあるとする。むろんこのマニュアルは法律と整合してる。
ある日、一組の親子連れが来店した。
レジにビールを持ってくる。
と、子供が親に「ボクが払う!」という。
親が子に小銭を渡し、子がそれをレジカウンターに置く。
店員「未成年には売れません」
て、言いますか?
この状況で、売ったら法律違反になるんですか?
考えればわかりそうなものだ。なのに、何故考えないんですか?
体制に従えなんて話をしてるんじゃないんですよ。こういうロジックで説明がつくでしょってのを無視して、くだらん幼稚な印象論をいつまで繰り返してんだよ、って話。ほんとバカじゃなかろか。
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