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2015年9月29日 (火)

炒飯

劇場打合せ後、安ーい中華屋で、丸っこい炒飯。
 
新卒で勤めた会社を25才だか26才だかで辞めました。「劇作家になるんで」つって。上司は「はあ?」ってなもんです。おまえ気は確かか、と。詳しく話を聞こうじゃないか、と部長に赤坂の中華料理店に連れて行かれました。
私はもう気が重くて重くてしょうがない。飯なんか喉を通らない、と思ったんですが、さすが高級店、北京ダックと炒飯がめちゃくちゃ美味い! もちろん部長の奢りでした
それから名刺に「劇作家」と肩書きを入れるまでに10年かかりました。いくつかの戯曲賞で佳作やら奨励賞をもらい、文化庁の戯曲賞でようやく一等をとって、そろそろいいかな、と。
今考えると、あの高級中華は「芝居なんかやってちゃこういうもんは食えないんだぞ」っていう部長からのメッセージだったのかも知れません。だとすれば、それはまったくその通り。

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