三文芝居
ハムレットは「生きるべきか死ぬべきか」と悩んだが、私が秋にやる芝居では、男子学生が自主映画のロケに行くのに、高速道路を使うか否かで逡巡する。そういうシーンがある。
「高速」を使えば昼前に着ける。けど、余計に金がかかる。レンタカー代も思ったよりかかっちゃったし、やっぱ「下道」にしとこうか。いや待てよ、今日は日曜だから渋滞するか…?
で、友人に「どう思う?」と意見を求めるのだが、友人がなんと答えたかはネタバレになるのでここに書かない。ぜひチケット(3800円)を買って劇場で確かめて欲しい(ステルスマーケティング)のだけど、今、仮に「高速」案を否定したとしようか。
当然「なぜ?」と学生は聞くだろう。その「理由」が、自分の考えを弁証法的に相対化し、より合理的な選択を可能にする。そう期待したのだ。...
で、友人が『コーソクは許さない!』というプラカードを掲げたらどうだ?
意味がわからない。会話(対話)劇として成立しない。
言論の府において野党がやった三文芝居は、そういうことだ。
コメント